台北と東京のランドマークが友好関係締結 外客誘致に期待

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台北101と東京スカイツリーは5月13日、「2013年日台観光ランドマーク友好年」の締結式を行なった。東京スカイツリーにとっては、初めて海外の高層タワー、高層ビルとの友好関係締結となる。二カ国を代表するランドマークの友好関係構築により、今後相互関連イベントやキャンペーンを共同で実施することで、更なる外客誘致を狙う。

 

台北101
台北101

 

調印式には両ランドマークのキャラクターである「ダンパーベイビー」と「ソラカラちゃん」のほか、タレントの佐藤麻衣さんや李毓芬さんも駆けつけ、会場に花を添えた。交通部観光局謝謂君局長は挨拶の中で「今年は円安の関係で、日本人の海外旅行者が減少し、訪台日本人数は10.56%の減少が見られている。しかし、今回の台北101と東京スカイツリーの締結などを通じて、相互の観光交流に邁進したい」と話し、交流協会佐味祐介副代表も「日本と台湾の友情は古く、そして新しく、また毎日毎日進化していくものだと確信している」と述べ、今回の友好関係締結で日本と台湾の交流が一層活発になることを期待した。

 

(左4人目から)交通部観光局謝謂君局長、台北101宋文琪董事長、東京スカイツリー鈴木道明取締役社長、交流協会佐味祐介副代表
(左4人目から)交通部観光局謝謂君局長、台北101宋文琪董事長、東京スカイツリー鈴木道明取締役社長、交流協会佐味祐介副代表
友好関係締結で握手する台北101宋文琪董事長と東京スカイツリー鈴木道明取締役社長
友好関係締結で握手する台北101宋文琪董事長と東京スカイツリー鈴木道明取締役社長

 

また台北101宋文琪董事長は2012年には36万人の日本人来場者が訪れたことに言及し、「日本からの観光客は台湾人にとって最もおもてなししたい観光客だと言える。友好的で礼儀正しく、心から喜んでくれる」と話し、更なる日本人観光客の来場を歓迎した。東京スカイツリー鈴木道明取締役社長は「積極的にこれから訪日観光客を増やして行きたい」、「スカイツリーで(101を)紹介してたから、しばらく行っていないし台湾へ行ってみようかと言うお客様がいらっしゃれば、そういう繋がりのお役に立てれば嬉しい」と話し、友好締結によって双方向の来場客増加に結び付けたい考えを明らかにした。

 

東京スカイツリー鈴木道明取締役社長(左)とソラカラちゃん
東京スカイツリー鈴木道明取締役社長(左)とソラカラちゃん

 

東京スカイツリー広報宣伝部の国分さゆりさんは「(友好締結は)基本的には今年度の施策だが、今後も友好的な取り組みはしたいと考えている。お互いにこれを良いきっかけとして今後も良いお付き合いをしていければ」と話し、長期的な友好関係継続にも含みを持たせた。両タワーでは7月からプレゼントが当たるスクラッチカード配布や、両タワー訪問者に記念切手セットを贈呈するなどのキャンペーンを行なう。このほか、9月には両タワーを題材にした写真展を日台双方で開催する予定。

ダンパーベイビー(左)と手をつなぐ台北101宋文琪董事長
ダンパーベイビー(左)と手をつなぐ台北101宋文琪董事長